はままつ医工連携拠点 事業運営委員会 会長
はままつ医工連携拠点 研究統括
浜松医科大学 理事(教育・産学連携担当)・副学長

ごあいさつ

 私は、浜松医科大学の教育と産学連携を担当する理事・副学長であると同時に「はままつ次世代光・健康医療産業創出拠点」(通称 はままつ医工連携拠点)の事業運営委員会会長と研究統括の任に就いている山本清二です。平成23年度から活動を開始した本拠点は、多くの方々のご支援とご助力を賜り、11年目の事業年度に入りました。これまで活動にご協力をいただいている皆様へ、一言お礼と共にご挨拶申し上げます。

 本拠点は、産学官7団体(浜松商工会議所、浜松地域テクノポリス推進機構 [現 浜松イノベーション推進機構]、浜松医科大学、静岡大学、光産業創成大学院大学、静岡県、浜松市)の提案機関により活動を開始し、現在では医療協力機関(聖隷福祉事業団、浜松医療センター)、金融協力機関(静岡銀行、浜松磐田信用金庫)も加わり、それぞれの所属の人たちが、それぞれの立場で「はままつ医工連携拠点」の仕事をし、成果を共有しています。手弁当を持ち寄って懸命に仕事をしているとも言えますが、一種のクラウドのような組織として、長年活動が継続していることは全国的にも大変珍しいと言えます。関連機関の皆さんが力を合わせて本拠点を運営してきた結果が成果として現れています。改めて「はままつ医工連携拠点」を運営してくださっている提案機関の皆さん方のご尽力に感謝し、厚くお礼申し上げます。

 特に浜松商工会議所・浜松医工連携研究会(会員社数:約100社)とは、活動開始時より強力な連携関係が継続されております。コロナ禍で医療物品が不足した際には、地域企業の力をお借りし、物品の調達や、新しい製品の開発等に繋げることができました。浜松医工連携研究会なくして本拠点の成果は有り得ないと言っても過言ではありません。この場をお借りして感謝申し上げます。
医療機器は多くの要素・技術が集約される複合体であり、多くの人々の力(共同開発)が必要です。これからも、みんなで顔と顔を突き合わせた議論をすることで、優れた知恵と力を結集してこの地域の医工連携に貢献し、ひいては日本の医療産業のために成果を出していきたいと思っています。今後ともご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。
令和3年4月
 日頃よりはままつ次世代光・健康医療産業創出拠点の活動にご支援・ご協力を賜りまして厚く御礼申し上げます。本年度より松浦脩博前拠点長の後任として、はままつ医工連携拠点の拠点長を拝命致しました。微力ながら精進して参りますので、皆様には今後ともご支援、ご鞭撻の程、お願い申し上げます。

 平成21年度のJSTの「産学官共同研究拠点整備事業」に浜松医科大学を中心に「はままつ次世代光・健康医療産業創出拠点(通称:はままつ医工連携拠点)」を提案し、全国28地域の一つとして採択されました。本拠点は、ものづくりの街「浜松」の技術力と医療ニーズ・医学シーズとの連携により、健康・医療産業の事業化を推進し、持続的な地域イノベーションの創出を目指しています。平成22年度にPET-CT棟、サイクロトロン等からなる産学官共同研究センター(現 光尖端医学教育研究センター)の設置や平成28年度の文科省「地域科学技術実証拠点整備事業」に採択されたことにより(63申請中22件)、医工連携拠点棟が設置され、地域企業の皆様との共同研究の場や新しく起業したスタートアップのためのインキュベーション施設が充実して参りました。また、これまでの拠点長、事業総括、そして山本清二 研究統括(現 浜松医科大学理事・副学長)のたゆまぬ努力により、本拠点は全国的にも尖端的な医工連携の産学連携支援組織として評価されています。
 本拠点では、医療や介護などの現場の課題を解決する新しい医工連携プロジェクトを推進する中小企業の皆様が次のステージにステップアップしていただくための「アイデアの実現性の検証」を支援する医工連携スタートアップ支援事業(本年度より1課題100万円に増額)、医工連携出会いのサロン、医療機器・薬機法関連セミナー、医療現場との情報交換会などの事業を展開しております。また、皆様からの医療現場のニーズや技術シーズに関してのご相談は随時お受けしておりますので、お気軽にお声がけください。
皆様との密接な連携の下、新産業を連鎖的に創出していくために、スタートアップの起業、地域大学間の連携など、新しい産学連携の取組も推進していく予定です。今後とも、一層のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

みなさまの成功が私たちの成功です。
令和3年4月30日

TOP